鍼治療とは?
髪の毛よりも細い鍼を身体の中に刺していき筋肉や靭帯、関節包などに直接アプローチしていく施術方法です。
マッサージは指で押すので皮膚の中に、直接刺激を入れることは出来ません。
ですが、鍼治療は幹部に直接刺激を入れることが出来るので、他の治療方法より効果が出ることがあります。
鍼灸の考え方では、生命力(気)は、身体の中にある道(経絡)を流れ、健康と幸福は、気の流れかたに関係があると言う思想に基づく古代の医療形態です。
簡単に言うと、自分の中に経絡という流れがあり、それが上手く循環していれば健康で、流れが滞ると身体に異常がでるという考え方です。
経絡にしたがって存在する経穴(ツボ)の位置で、皮膚に細い鍼を打って、気の流れを防いでいるものを取り除き、生命力の流れのバランスを取り戻すことにより広範囲な病気や症状を治療できるとするのが鍼治療の真髄です。
鍼治療は、最近では一般的になっていますが以前は「怪しい」「スピリチュアル」「医療ではない」などあまり良いイメージではありませんでした。
これは、鍼が世間に浸透しようとしたタイミングで戦争があったりして、中国の文化が海外に広がらなかったので時間がかかってしまったという経緯があります。
しかし、最近では美容鍼の広告や健康意識の向上などによって徐々に広まって来ているのではないかと思います。
ですが、【鍼治療】の存在は知っていても実際に受けたことのある人は日本全体の3%しかいないと言われています。
鍼治療はなぜ広まらないのか?
それは、なぜ鍼がどうして効くのかはっきりわからないからだと思います。
最近はなんとか科学的に証明しようと数々の実験を行っていますが、どの結果も鍼の効果を完全に証明するまでには至っていません。
その中で証明するまでには至りませんが、かなり信憑性が高い理論をご紹介します。
- ゲートコントロール理論
痛みは神経によって脳に伝えられますが、その時に小さな刺激を与えると、その小さな刺激が邪魔をして、痛みが脳に行かなくなると言う理論です。
例えば、腰が痛い人がいて、鍼治療を受けたとします。
腰の痛みは神経が脳に「痛いよ」と伝えています。そこで、鍼治療を受けると鍼を刺したことによる刺激が脳に伝わります。鍼の刺激は小さな刺激になりますので、その刺激を与えると、脳は小さい方の刺激に気を取られて、腰の痛みは脳に上がって来なくなります。
結果、腰の痛みは感じなくなると言うことです。
これをゲートを回転させて痛みをコントロールするような様子から「ゲートコントロール理論」と呼ばれています。
身近な例でいくと、どこかをぶつけた時に痛いところを摩ったりするのがこの理論です。
これも、ぶつけた痛みを摩ると言う小さな刺激を加えることで、痛みを脳に行かせないようにしています。
2.天然の鎮痛剤オピオイド系
オピオイドと言う天然の鎮痛剤効果のある科学物質があります。
特に効果が高く、鍼治療に関係が深い「エンドルフィン」と言う物質があります。
鍼を打つことにより、脳内で「エンドルフィン」が放出されます。エンドルフィンは鎮痛効果があるので痛みを取り除いてくれると言う理論です。
こちらの説も鍼を打つことによってエンドルフィンが放出されることは証明されていますが、痛みを取る効果があるのかまでは証明がされていません。
私が考える鍼治療の効果
私は鍼の効果は様々な要素が複雑に絡み合って出ていると思っているので、「この説が完全に正しい!」とはならないのではないかと思います。
鍼を刺すことによって少しだけ痛みが出ているところを傷つけます。
人の体の大きさからすると鍼は髪の毛よりも細いのですごく小さな物ですが、鍼を刺して筋肉に到達すると、そこには筋細胞があります。
目に見えない大きさの細胞からしたら、鍼の刺激はとんでもない刺激になります。そして、そこが少しだけ傷つきます。すると、人間の脳は「まずい!治さなければ!」と思います。
そして細胞が活性化したり、治癒細胞が痛みの出ているところにたくさん集まって結果痛みがなくなるのではないかと思います。
あえて、「痛いところを少しだけ傷つけて自分の自然治癒力を高める」と言うことです。
私の思う鍼の効果や治っていくプロセスはこんな感じです。
鍼治療はしっかり受ければ効果は非常に高いです!
もしマッサージや整体、病院に行っても治らないような痛みがあったら、一度鍼灸治療を受けてみることをオススメします!
国分寺周辺で膝の痛み、腰の痛み、肩の痛み、ダイエット、その他身体のことでお悩みの方はぜひ一度お問い合わせ下さい!!